症例別解説 変形性股関節症
こんにちは。
ワンアップカイロプラクティックの松本です。
変形性膝関節症は股関節の軟骨が摩耗し変形をきたす疾患です。
特に中高年以降の女性に多くみられます。
解剖学的に女性の骨盤は平たい構造になっているため力学的に重心から下した
重心線と股関節までの距離が長くなるので股関節にかかる負担が大きなものに
なってしまいます。元々女性の方が筋力が弱く、靱帯も緩いので股関節を支えにくくなっています。
一次性の変形性股関節症
加齢、肥満、股関節への過度の負担を繰り返すスポーツや職業。
二次性の変形性股関節症
先端性股関節脱臼、臼蓋形成不全、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、股関節唇損傷、FAI。
日本ではほとんど二次性が原因です。
変形性股関節症は四つの病期に分かれます。
前股関節症:臼蓋の被りが少ないが軟骨の厚さは正常で痛みはない。
初期股関節症:軟骨がすり減り部分的に狭小化がみられる。
進行期股関節症:軟骨のすり減りがさらに進行し骨嚢胞や骨棘がみられる。
運動時だけでなく安静時にも痛みがでる。
末期股関節症:軟骨がほぼ消失して関節の間隙も無くなり痛みも激しくなる。骨嚢胞も大きくなる。
カイロプラクティックでは変形は治せませんが、運動機能を改善させて
出来るだけ股関節の負担がかからないようにして変形の進行を止める
ことができます。
患部周辺だけではなく運動連鎖を考慮して全身のバランスを整えると
股関節にかかる負担は最小限のものとなります。さらにホームエクササイズの
指導で必要な筋力をつけることも大変効果的です。
股関節に痛みが無くても、違和感やひっかかり、可動制限、音が鳴るなどの
症状がある場合はご相談下さい。
今日もデスクワーク頑張ってくださいね。
足は組まないようにお願いします!