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ギックリ首
症状
神田 鍛冶町勤務。30歳 女性。デスクワークをしている。
慢性的な肩こりがあり特になにもしていないのに首が不安定になることが以前からあった。
今朝も不安定な状態だったが、仕事中にふいに首を動かしたら鋭い痛みがあり動かせなくなってしまった。 -
施術内容
来院時、痛みが強く可動域検査ができない状態でした。
どの方向にもほとんど動かすことができず、動かそうとすると痛みが出ます。
姿勢は反り腰、猫背、ストレートネックがあり頭の位置が中心軸から大きく外れている状態でした。通常の施術が行なえないので座位のまま施術を行ないました。
直接首の施術はしないで骨盤、腰、背中の関節軸を戻すようにアプローチ。
首から肩にかけての全体的な筋緊張を取り除くと痛みが軽減し可動域も大幅に改善しました。
2回の施術で首の痛みと可動域は、ほぼ改善しました。原因はデスクワークによる不良姿勢だったので座り姿勢の指導とエクササイズのアドバイスをしました。
もっと詳しく
頚椎は脊柱の中で特に可動域が大きい場所です。たくさん動く反面不安定になりやすい場所でもあります。そして頚椎を安定化するには筋肉のバランスが重要です。
深部筋(多裂筋、回旋筋、棘間筋など)と補強筋(最長筋、斜角筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、僧帽筋など)がテントのようにワイヤーロープシステムを形成して頚椎の安定性を得ています。
例えば片側の筋肉が過緊張状態になった場合、深層の筋は持続的に頚椎支持のために働き続ける状態になるため筋が疲労して頚椎の安定性が低下します。
人は普段気が付かないうちに、首に負担をかけています。頭の重さは体重の10~13%ほどだと言われています。長時間のパソコン作業、スマホの操作、動画視聴などの顔を前に突き出してしまう姿勢も首に負担をかけます。それにもかかわらず首にすぐに症状がでないのは首に存在する様々な組織が適切に働いているからです。
ワイヤーロープのテンションがアンバランスになるとテント(人の頭)が倒れてしまい関節軸が崩れてしまう。