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脊柱管狭窄症
症状
57歳 男性。埼玉県在住、台東区勤務。1年前にゴルフ後に激しい足のしびれが起こり、MRIの結果脊柱管狭窄症の診断を受けた。動けないため1週間の入院。退院後も疲れたり20分程の歩行で足のしびれが強くなり、しゃがみこんで身体を丸めたくなる。2か月前から整体に通っていたが最近は症状が悪化しているという。
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施術内容
姿勢は猫背、反り腰が強く股関節の可動性が悪い。そのため歩くと体が左右に大きくぶれる。
猫背の影響も強く脊柱の動きも少ない。脊柱の動きが少ないため、腰椎にかなりの負担がかかっていたと思われる。施術は全身の筋緊張をゆるめながら、股関節と脊柱の可動性をつけるようにアプローチ。
スムーズに歩けるようになり、初回の施術で大きな改善がみられた。自宅でのストレッチ、姿勢、歩き方の指導。その後3回の施術で1日8000歩も歩けるようになった。経過観察中。
さらに詳しく
腰部脊柱管狭窄症とは、椎間板や黄色靱帯、椎間関節などの変性や肥厚により脊髄神経の通路である脊柱管が狭小化することで、神経根や馬尾神経が慢性的に機械的圧迫を受けている状態をいいます。
腰部脊柱管狭窄症の特徴的な所見があります。歩いていると徐々に足のしびれが強くなり歩行困難になります。しゃがみこんで腰を丸めた状態にすると症状は緩和してまた歩けるようになります。これを間欠性跛行といいます。脊柱管が狭くなり、管内部の圧力上昇により血流が低下し脊髄神経が低酸素状態になることが原因の一つと考えられています。
カイロプラクティックの施術では直接崩れた脊柱管を元の位置に戻すようなアプローチをするのではなく、脊柱が崩れるほどの負担が掛かってしまった原因を取り除きます。今回の場合では強い猫背と股関節の可動性が低下してしまい反り腰が強くなり脊柱管に影響を与えるほど重心線が崩れてしまったことが原因でした。
また動脈硬化によって狭窄症のように足にしびれがでることがあるので最初は整形外科を受診するようにして下さい。
腰部脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の違い