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肩が痛い(インピンジメント症候群)
症状
50歳男性。デスクワーカー。
右腕を上げようとすると右肩が痛い。
週に2回程ジムで筋トレをしている。
大胸筋のストレッチを意識して
ダンベルベンチプレスを行っていたが
肩の前面に痛みがでるようになった。
動かしているうちに治っていたので
肩回りの筋トレも続けていたが
痛みが強くなってしまった。
最近は日常生活でも肩が痛くて脇を閉めないと
手を挙げられないという。
今は肩の前面と関節の中が痛い。
整形外科では骨には問題なくインピンジメントの
診断を受けた。
安静にしていればある程度回復するが
筋トレで少し負荷を高くすると痛くなってしまう。
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施術内容
姿勢は生理的湾曲が減少し真っすぐな脊柱をしている。
肩関節の可動域は問題ないが肩の屈曲や外転などで
痛みがでる。
上部僧帽筋の緊張が強く肩甲骨の動きに少し制限がみられた。
胸筋の緊張も強く巻き肩の状態だった。
治療は緊張の強い上部僧帽筋、胸筋を緩めると同時に
骨盤から頚椎まで脊柱の生理的湾曲を戻す様にアプローチ。
初回で90%の改善がみられた。
自宅でのセルフケアと姿勢のアドバイス。
5回の施術で日常生活での痛みは無くなった。
筋トレも少しずつ再開している。
さらに詳しく
今回はインピンジメント症候群と呼ばれる症状でした。
インピンジメントとは「衝突」を意味するもので何かの組織と組織が接触したり挟み込まれる状態のこととして使われます。
肩を動かした際に肩峰が腱板や上腕骨大結節と衝突し、肩の痛みやひっかかりを感じる症状です。
バンザイの動作や結滞動作、洋服を着るなど背中に手を回す時に痛みがでる。
引っかかりや音がすることもあるが、可動性や筋力なのは問題ないことが多い。
(じっとしていても痛かったり、夜間痛、可動性低下、筋力低下がある場合は
腱板損傷をしている可能性があります。四十肩の場合は拘縮して動きません。)
原因は肩のオーバーユースですが、オーバーユースをさせている原因は
猫背、巻き肩などの不良姿勢による肩関節複合体の可動性低下、疲労、筋肉の柔軟性の低下などがあげられます。
カイロプラクティックでは特に脊柱、肩甲骨、鎖骨、肋骨などの可動性を
正常に戻し肩関節にかかる負担を取り除きます。