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五十肩
症状
51歳男性。千代田区岩本町勤務のデスクワーカー。半年前から右肩にひっかかるような違和感があった。
1週間前に重い荷物をもってから痛みがでるようになり、右腕を動かすと右肩の奥が痛むようになった。
動かすと痛いため、できるだけ動かさないようにしていたところだんだん固まってきてしまい腕をあげられないようになってしまった。 -
施術内容
来院時、右腕を上にあげる時に右肩の奥に痛みがありました。
姿勢は猫背、巻き肩が強い。
その状態で重い荷物を持って上部僧帽筋、肩甲挙筋が緊張してしまいさらに肩関節の軸が崩れてしまい、正常な動きができない状態のまましばらくの間過ごしていたと思われる。
常に肩関節に関係する筋肉や腱が緊張した状態になり、滑液包に炎症が起こりやがて拘縮してしまったと思われる。施術は、まず問題の部分に負担がかからない状態で動かせるよう周辺の筋緊張を緩和させることからはじめました。
その後、肩甲骨の位置を戻すようにアプローチ。
猫背の矯正しながら少しずつ痛みがない範囲で肩を動かすことを繰り返し、関節可動域を拡げていきました。自宅でのストレッチ指導。
10回の施術で、痛みはなくなり90%動かせるようになりました。
まだ肩に少しひっかかりがある為、継続施術中。
さらに詳しく
50歳前後の中年以降にみられ、痛くて肩を挙げられなくなる肩関節の拘縮を主症状とする肩関節周囲炎(五十肩)と呼ばれるものがあります。原因には腱版に起因する炎症、上腕二頭筋長頭腱炎、肩峰下滑液包炎などがあります。腱板筋は痛み刺激に敏感なため、反射性筋緊張の亢進が起こり、結果として腱板筋の痙縮やスパズムなどが二次的に肩の痛みを強くします。
肩関節には5つの関節で構成されています。
解剖学的な関節である肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節。機能的な関節である第2肩関節・肩甲胸郭関節です。
そして症状の原因の多くは第2肩関節と肩甲胸郭関節の機能低下によって起こります。
前額面から約35°前方を肩甲平面といい、関節包や腱板にねじれやゆがみを発生させずに挙上できる位置。
猫背や巻き肩があると正常に動かせなくなる。