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反り腰による腰痛
症状
千代田区岩本町勤務。30歳 女性。一日中デスクワークで慢性的な腰痛があったがそのままにしていた。
今日の午後から腰の下の方が痛みが強くなりギックリ腰になりそうな状態。特別に無理をしたわけではなく思い当たる原因はない。ギックリ腰は何回か経験している。 -
施術内容
来院時、姿勢は腰の反りが強く腰仙関節に痛みがあった。
前屈、後屈もほとんどできずに半分ギックリ腰の様な状態で来院。各関節は十分に柔軟性があるが全身の筋肉が非常に固い状態でした。
筋肉の柔軟性がないために関節に負担がかかりやすく、特に腰の関節に大きな負担がかかり腰の関節軸が崩れていました。施術は、反り腰をひき起こしている前ももの筋肉、骨盤周りの筋肉の緊張をとるようにアプローチして、さらに骨盤、腰椎、胸椎を矯正。これにより、腰椎だけではなく背骨全体のカーブが整い反り腰が軽減し、症状も80%改善しました。
自宅でのストレッチと座り方の指導をする。
さらに詳しく
腰痛の患者さんによく見られる反り腰の原因に大腿四頭筋の過緊張があります。
大腿四頭筋が硬くなると骨盤が前傾してしまい反り腰を増加させます。
腰椎は仙骨上に位置しています。土台である仙骨は前下方に傾斜しているので反り腰が進行すると腰椎が前下方に滑り落ちるような力(剪断力)が働きます。特に下部腰椎に大きく剪断力がかかるので下部腰椎に痛みが生じやすくなります。
この剪断力によって仙骨上にある腰椎の軸が大きく崩れそうになるときに腰に鋭い痛みや不安定感をもたらします。完全に軸が崩れた瞬間がグキっとギックリ腰になる時で、歩くのも、寝返りもできなくなります。
今回のケースの一番の問題は「特に無理をしたわけではなく思い当たる原因がない」というところです。
その場合多くは真の原因は不良姿勢を作っている日常生活の歩き方、座り方、立ち方などにあるからです。
LLA(腰椎前弯角)正常で26°。健常者でも34~73°と個人差がある。LSA(仙骨傾斜角)正常で41°。健常者でも25~40°と個人差がある。